ベランダのトマト棚の上に苗を直接展開する空中トマト用に、タワー型の水耕栽培装置を自作しました。4番目の自作機なので「ベランゲリオン四号機」と命名。
トマト棚の支柱に固定して運用するため重量が軽く、根を展開できるスペースをそこそこ確保することが開発のねらいです。ポンプを使い上部から養液を供給し、下部から還流するシンプルな構造。還流口から出る養液は下部に設置した「NFT式(薄膜水耕)」栽培装置に供給。基本構造は昨秋、空中トマト用に製作した「ベランゲリオン零号機改」と同じです。
メーン素材はPETボトル。
 養液を内部に貯めないので塩ビパイプのように頑丈である必要はなく、素材はこれで十分なのです。このほか、ビニール袋、アルミシート、細いチューブ、透水シート、針金などを使いましたが、材料費はせいぜい200~300円。歴代の自作機の中で最も低コストの装置といえるでしょう。
作り方は、まずPETボトルの底部と上部を切って、5個連結。針金で強度を確保します。

次に内部にビニール袋を設置します。ビニール袋は通常のキッチン用を4~5枚つなぎ合わせて長くしました。この中で根を成長させることで、養液と根の接点が増す効果を見込んでいます。さらにビニール袋の内部には、電子機器のコード類を束ねるためのらせん状のチューブを透水シートで覆ったものを通します。チューブを透水シートで包み、インシュロックで固定。
 蛇のようですw 万一、根詰まりにより養液が流れなくなっても、養液はこのチューブの上の穴から下に流れ落ち、透水シートを通して根にいきわたります。万一の場合の、いわばバイパスの役目。
PETボトルのケースにビニール、バイパスのチューブを設置したところを上から眺めると…
 胃カメラみたいw
最後にケースの外側にアルミシートを巻き遮光します。


最下部にホースを連結。針金でベランダ東側のトマト棚の支柱に設置します。

四号機建造に合わせ、零号機改にも養液バイパスを設け、ベランダ東道路側に設置しました。

西側にもそれぞれ四号機(2番機)と零号機(2番機)をそれぞれ設置し、計4株の空中トマトをトマト棚中央に向かって成長させる計画です。
これは、草丈が50センチに達しようかというフランストマト「マルマンドVF」とロシア原産黒トマト「ノワール・ラッセ」群。装置の稼動を待ち切れず、花が咲きまくってます。

★ブログランキングに参加しています
  
☆関連記事 GW水耕装置製作5 プチプチで薄膜 GW水耕装置製作4 循環ポンプ増強 GW水耕装置製作3 養液タンク完成
テーマ:ベランダ菜園&プランター菜園 - ジャンル:趣味・実用
|