自作栽培装置の製作と並行して進めている養液循環システムの構築。以前、1台のポンプでベランダのすべてのトマト株に養液を循環させる構想を温めていましたが、ポンプ1台では、パワーが足りないことが判明。また、唯一のポンプが故障した際のフェイルセーフの考え方から、ポンプを増強し、リスクを軽減することにしました。
新規に購入したのは、すでに昨秋、空中トマト向けに稼動実績があるエーハイムさんの「コンパクトポンプ1000」。これはこのクラスのサイズや価格面では、これしかないというほど高性能なポンプです。ネットでの購入価格は1台1810円。送料無料の3500円以上とするため、予備の1台を加え2台発注。早くも注文の翌日には届きました。

ちょっとわき道にそれますが、エーハイムさんのこのポンプ、ホームセンターで買おうとすると、倍以上の値段がします。リアル店舗では定価(3670円)でしか販売できないようです。店頭でネット通販並みの価格で買えるようにすれば、もっと売れ行きも伸びると思うのですが→エーハイムさん。
さて、高性能とはいえ、小型ポンプではわが工房のようにトマト棚に空中トマトを展開するような特殊ケースで十分な流量を確保できない場合もあります。このポンプの最大揚程(ポンプで水を引き上げられる最大の高さ)は2.2メートル(東日本地域の50ヘルツ版)。トマト棚の高さが最低2メートルなので、あまり余裕はありません。
また、ベランダの西側には大きな養液タンクを設置するスペースがないため、ベランダ東側に設置している養液タンクから西側にも養液を供給する必要があります。長い距離をポンプで循環させるためには、上下方向の高さ(約2メートル)に、水平方向の距離(約2メートル)の10分の1を加算して揚程を算出しなければなりません。西側の養液供給ポイントの高さを2メートルとした場合、0.2メートルを足すと2.2メートルとぎりぎりです。
そこで、このポンプのホースを標準の内径15ミリから8ミリに替えることにしました。口径が小さくなれば流量は変わらないため、より高い位置まで養液を運べるようになります。トマトの生育を維持するためには必ずしも大量の養液供給が必要ではなく、養液循環用ホースの内径を細くするのは合理的な工夫といえるでしょう。
ただ、ホームセンターにもホースをはじめとして、内径8ミリに適合する水回り部品はほとんどありません。ホームセンター「ホーマック大井競馬場前店」さんで見つけたのは、最初から内径8ミリのパーツで構成されている「ハンディホースリールセット」(10メートル)。980円。
 このホースをちょうど良い長さに切断して使います。付属のシャワー用ノズルとリールは不要ですが、それでも15ミリホースだけで10メートルの価格が1000円を超えるのと比べれば割安です。
とりあえず、内径8ミリホースの太さを少し広げてエーハイムさんのコンパクトポンプ1000の排出口の内部に押し込み、反対側を8ミリホース用ジョイント部品に接続したところ、ジャストフィット。
 実際に所定の高さまでホースを取り回し、ポンプを稼動させてみないとわかりませんが、何とかいけそうな感じです。
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