今年も大晦日まで仕事があり、年の瀬という気分でもありませんが、次年度への教訓という意味も含め、わが工房の水耕栽培1年目を駆け足で振り返ることにしました。初年度は水耕栽培のパワーを実感することができた一方で失敗も多く、ほろ苦いデビューとなりました。
1.水耕栽培スタート(4月末) 始めるには、意外と勇気が必要でした。狭いベランダで水耕栽培のスペースを確保できるか、電気と水回りを含め水耕栽培の設備をきちんと手当てできるかなど、さまざまな不安と向き合いながらとりあえず始めることができました。振り返れば、横着な自分がよくもこのように手間のかかる趣味に手を染めたもんだと驚いています。水耕第一号の収穫はこのキュウリ。

2.春夏用設備の工作(5月~) 思い立って3階のベランダに高所恐怖症を克服しつつ設置したトマト棚。イレクターではなく、園芸用支柱で組んだのは独創的だと悦に入っていました。このノウハウを広めようというのが、7月になってブログをスタートしたきっかけの一つでもありました。後に先人がいることを知り恐れ入りましたw また、どのように根に養液と酸素を供給すればよいかと水耕栽培装置の構造をあれこれ考えるのは楽しい作業でした。それが完成し、うまく機能している様子を見るときの楽しさはいうまでもありません。これは設置工事中のトマト棚。

3.感動の結実(7月~8月) 決して大成功とはいえないものの、ここまで育つとは思わなかったトマトやゴーヤからの収穫。毎日、生き生きと陽光を映す元気な植物の姿は、無機質だったベランダの景色を一変させました。踏み台に腰掛けながら植物を眺める時間は、何物にも代えがたい憩いのひとときでした。

4.衝撃の夏野菜全滅(8月) 順風満帆で推移していたわが菜園は8月に入り暗転。それぞれ1株ずつしか植えていなかったキュウリ、トマト、ゴーヤが猛暑や害虫の影響で相次ぎ枯れたときには本当にがっかりしました。秋口にかけてのトマトとキュウリのリベンジも失敗に終わりました。でも、これにより、フェイルセーフ(例えば予備の苗を育てておくなど)の大切さを認識し経験値は格段に上昇しました。

5.越冬設備の工作(11月~) 秋の声を聞きながら、水耕栽培オフシーズンの長さを計算して愕然としました。12月から3月までほぼ4カ月。実に1年の3分の1です。この期間を何とか活用できないかと思いついたのが、ビニールハウスとLED照明による育成装置の開発です。このうち電子工作はほとんど初チャレンジ。植物育成用のLED装置の製作は、いろいろとご指導をいただきながら、試作段階までこぎつけることができました。ランプの組み合わせ方やパルスの付加など、今後新たな展開がありそう。また、小さいながらビニールハウスを作ったことで、まがりなりにも通年ベースで植物育成ができるようになりました。なお道半ばですが、巨木トマトに一歩近づいたような気もします。

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テーマ:ベランダ菜園&プランター菜園 - ジャンル:趣味・実用
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