1階には、こぼれ種(?)によるものとみられる野生のトマトがいくつか生えています。 トマトの種が1粒だけこぼれるわけはなく、多くは一つの実から一斉に生えた貝割れ大根のような芽の塊を引き抜いた後、除き切れなかった芽が気づくと大きくなっていた、というパターン。
背丈が1メートルほどに達した、この大きなトマトもその一つ。
花壇の隅でそこそこの大きさになったため、枯れた朝顔の跡地に植え替えたミニトマトor中玉トマト。 昨年育てていた苗の2世に違いないものの、昨年は何種類も育てていたので、品種は特定できません。
植えているのが小さな容量のプランターであるため、成長には限りがあります。本来は1本立てとすべきところ、芽かきを怠り、2本立てになってしまいました。花房はいくつかつけたものの、生育環境が良好でないせいか、トマトトーンを吹きかけても、着果するのは半数ほど。
一方、花壇に生えているこのトマトは大玉品種と思われ。写真は7月30日時点。
トマトサビダニにとりつかれました。
下葉に集中的にサビダニ症状が出ています。
サビダニは茎を伝い上部に進軍中のようです。 これは、あの実験を行うための千載一遇の好機。冷凍殺虫剤が通用するかどうか…
冷凍殺虫剤といっても、今回用意したのは百均で売られていた冷却スプレー。
本来は人間の体に吹きかけるための製品。 ゴキブリ用などに売られている殺虫剤、アース「凍らすジェット 冷凍殺虫」はマイナス85度まで冷却する効果があるそう。注意書きには「植物に直接かかると植物をいためる場合があります。」とあります。意図せずにかかった程度でいためられてしまうくらいですから、殺ダニを企図して使った場合のダメージは推して知るべし。
その点、この冷却スプレーなら効果がマイルドであり、ダメージも限定的のはず(サビダニへの効果もそれだけ小さくなるわけですが…)。あえてサビダニがとりついた葉を残したまま、広範囲の被害部位に噴射してみました。
3日後の8月2日。冷却スプレーによるトマトへのダメージはみられなられなかった半面、侵食された葉のサビダニ被害も進んでいました。
このため、枯れた葉を撤去し、今度は茎部分に集中的に冷却スプレーを噴霧しました。
その5日後の8月7日。
サビダニが上部に上ってきている気配はありません。何とか食い止められた?
その後放置していましたが、8月17日。サビダニは下葉の部分でなおも増殖…。侵食された葉をカットしました。
仕切り直し。今度はかなり念入りに冷却。スプレーした脇芽の一部はアントシアニン色に染まりました。
【実験結果についての考察】 今回は一時的に効果がみられたものの、結果的にサビダニの殲滅には至りませんでした。この原因としては、噴霧を散発的に行ったため、たとえば成虫は退治できたが、卵が生き残って復活したことなどが考えられます。2~3日の間を置いて数回にわたりスプレーすれば効果があがるとの感触をつかみました。冷却スプレーによるサビダニ駆除は、一般の殺ダニ剤に比べ、薬害を心配せずに済む上、即効性が高いという点で優れています。半面、1カ所に対し一瞬で噴霧が済む液状の殺ダニ剤に比べ、一定温度まで冷却するのに数秒間噴霧を続ける必要があるという問題があり、広い範囲のサビダニ退治には不向きと思われます。1カ所に2~3秒間スプレーしないと十分に冷却できないようです。それでも、サビダニ発生初期など、駆除の対象部位が非常に狭い範囲にとどまっている間であれば有効な防除策のひとつになるかもしれません。しばらく冷却駆除の試みを続けることにします。
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